■柳小路と八兵衛明神

柳小路

 1872年(明治5年)の新京極通開通により、明治末期から昭和の初めにかけて劇場や芝居小屋が立ち並び賑わいを見せていました。
 戦後の一時代には、大学生が通りの酒場に集い、ダンスホールからは音楽が夜毎に聞こえてくる夜の町でした。
 時を経て、2001年に柳小路の入口付近にファッション店が開店。
 大幅な道の改修を経て、現在はお洒落な飲食店や雑貨店が立ち並び、京都の新しいろーじの名所として、地元の人達のみならず、沢山の旅行客が訪れています。

八兵衛明神

「むかしむかしあるところに、六兵衛・七兵衛・八兵衛という三匹のタヌキがおりました・・・」

 通称「第二京極通」(新京極通錦下る一筋目)周辺には、三体のタヌキの神様がお社や商店に祀られています。 
 名前は、六兵衛・七兵衛・八兵衛。
 しかし、その由来は定かではありません。
 江戸時代この一帯には、金蓮寺と歓喜光寺が有りました。
 中でも金蓮寺には芝居小屋があり人気を集めていたそうです。
 明治時代になり新京極通が誕生すると、映画館や寄席が立ち並びました。
 このため、「タヌキの神様は芸能と関係するのでは・・・」という説もあります。
八兵衛をお祀りする「八兵衛明神」は、柳小路の小さなお社があり、長年地元の方々に親しまれてきました。