■ロードサイドの出店に適してるか開業する業種について考える
ロードサイド店舗は、幹線道路など通行量の多い道路の沿線に出店している店舗を指しています。ロードサイド店舗は、基本的に商店街と比べ地価相場が安いことから、比較的広い店舗を実現することが可能です。通行量が多いため、かなりの集客を見込める大きなメリットがあります。ただ、ロードサイドの出店には向き不向きがあるのをご存知でしょうか。
【ロードサイドに適した業種とは】
1.飲食店
カフェ、レストラン、ファストフード店など飲食店はロードサイド向きです。
大手ファミリーレストランやラーメンチェーン店などもそういったロードサイドに出店する傾向があります。
2.物販店
コンビニエンスストア、スーパーマーケット、ホームセンター、ドラッグストア、衣類販売店など、物販店もまたロードサイドに出店することが多いでしょう。
通行量が多ければ多いほど目に留まりやすく、集客を見込むことができるため、物販店はロードサイドを好みます。他にもアミューズメント施設やサービス店などもロードサイトに出店する傾向があります。
どの業種に至っても、ロードサイド店舗としての出店意欲は高く、業態も多種多様にどんどん増えています。一方、静かな環境の方が良いという場合もあるでしょう。そんな場合は、本当にロードサイドに出店して良いのかじっくり考えることが大切です。
■業種によって違う!道路と店舗の位置関係について
店舗への集客を見込むには「道路」の存在は必要不可欠です。
ただ好立地だからと言っても出店するだけではそれを生かすことができません。
そこでここでは業種ごとの道路と店舗の位置関係のポイントを紹介したいと思います。
1.飲食店・サービス業
飲食店やサービス業の場合、特に広い店舗面積と駐車場を確保することが必要です。そのため、道路からスムーズに駐車場へ車を停めることのできる事を確認しましょう。道路から駐車場へ進入しやすいかどうか、また道路から駐車場の場所を一目で確認することができるかを確認することが大切です
2.物販店
書店やコンビニエンスストア、ホームセンター、衣類販売店など、物販店にはさまざまなものがあります。それら物販店の場合、物流に有利な道路に面していることが大切です。それに、物販店の場合、比較的広い面積が必要になります。
駅近くや街中の場合、広い面積の店舗を借りるとなるとかなり高額になります。
物流に有利な場所、そして比較的安い場所と言う事を考慮すれば、交通の便の良いインター付近や郊外が好ましいでしょう。また、どのような業種であっても重要なのが、道路からの建物の見え方です。例えば、建物が道路から見て奥ばってしまっていると、どうしても死角になりがちです。できれば、建物が道路からはっきり見える店舗を探すことをおすすめします。それから、道路と店舗の位置関係についてもう一つチェックしておきたいことがあります。
それは「中央分離帯の位置」です。
中央分離帯がある道路に面している店舗は、店舗の面する片側道路からしか入ることができません。中央分離帯は、比較的大きな道路に多いです。それでも、その道路沿いに店舗を出店したいと考えるのであれば、中央分離帯を挟み、どちら側の道路により交通量があるのかきちんとチェックしておきましょう。
■まとめ
道路と店舗の位置関係は非常に重要です。
ロードサイド店舗ならどこでも良いというわけにはいきません。
店舗の広さ、駐車場の位置や広さ、駐車場へスムーズに駐車できるか、建物の見え方などすべてを考慮しながら選ばなくてはなりません。
また、自分の業種は本当にロードサイドでなくてはいけないのかもしっかり考える必要があります。店舗をオープンさせてから後悔しないためにも、事前にしっかり考える必要があります。